紅茶の種類

アッサム(インド)

アッサムは、ダージリンやニルギリとともにインドの紅茶の三大産地とされています。
生産期は4〜11月までで、世界最大の生産量を誇ります。
産地であるアッサム平原は北東インドにあり、この地域は世界有数の雨量の多い土地です。
ダージリンとともにインド北東部であるものの、ダージリンが高地で、アッサムは低地といった違いがあります。
水色(すいしょく)は濃い茶褐色。

アッサムは紅茶の中でもっとも味が濃いため、ミルクティーにしてもしっかり紅茶の味が残ります。
カフェで提供されるミルクティーはアッサムを使用していることが多く、とてもメジャーな紅茶です。
自然な甘みと力強いコクのある味わいと芳醇な香りで、ファーストフラッシュはダージリンと同様で特徴が弱く、6~7月のセカンドフラッシュがクオリティシーズンとされており、アッサム特有のパンチの効いたコクと濃い水色をもちます。

アッサムで生産される紅茶は2種類で、CTC製法によるものと、オーソドックス製法があります。
CTC製法は、茶葉をつぶし、裂き、丸める(Crush,Tear,Curl)といった製法です。茶葉は細かくなり、エキスが抽出されやすく、濃厚な味わいでミルクティー向きの製法と言えます。専用の機械を用いたこの製法のおかげで紅茶がより身近なものになりました。
19世紀から作られているオーソドックス製法は、主に海外への輸出品となる高級品として知られ、特に夏摘みの上級品に、黄金色に染まった新芽=ゴールデンチップスを含んだタイプは、世界中のお茶好きの間で愛好されています。
アッサムの90%以上はCTC製法で、オーソドックスは10%未満となっています。