紅茶の種類

ヌワラエリア(スリランカ)

ヌワラエリアは「台地の上の街」という意味があり、場所はウバとディンブラの間に位置します。
スリランカの紅茶産地の中でもっとも高いところに位置し、日中でも20〜25℃と低くこの地域では涼しいことから、イギリス人のリゾート地として発展し、現在でもイギリス様式の建物が残っています。ヨーロッパの人々から「リトルイングランド」と呼ばれ親しまれています。
ウバやディンブラと並ぶ高品質なセイロンティーとして有名です。

ヌワラエリアは冷涼な地域であるため、発酵がなかなか進まず一般的に発酵がやや浅いので、緑茶を思わせるさわやかな渋みとコクが特徴です。
ハイグロウンティー特有の甘みのあるフローラルな香りも健在で、独特の個性となって紅茶の味わいを高めています。
昼と夜の温度差が大きいため、茶葉に含まれる渋み成分のタンニンが増えて強い個性を持つ茶葉を生み出します。

また、スリランカ紅茶の中では、芳香が強く豊かな香りを持ち、適度な渋さで飲みやすいとされています。
ダージリンにも似た強く華やかな香気があるため「セイロン紅茶のシャンパン」とも言われています。
水色は淡いオレンジ色。

クオリティーシーズンは、1~2月と6~7月の2回です。
中央山脈の最も高いところにある産地なので、年2回のモンスーンの影響を受け、ウバやディンブラのクオリティーシーズンとは、時期がずれます。
赤道にも近いため日中の日差しは強いのですが、標高が高いため夜間は逆に急激に冷え込みます。
加えて、そこに吹き付ける乾いた風が、独特の香味を醸し出す紅茶を作りだすといわれています。