紅茶と健康について

紅茶と健康について

緑茶は健康に良いというイメージを皆さん持たれていますが、実は、紅茶も同じくらい健康に良いです。
紅茶と緑茶は、同じ茶樹から作られ、紅茶は茶葉に含まれる酵素で酸化発酵して作られるのに対して、緑茶は発酵していないお茶という違いがあります。

でも、紅茶に含まれる成分によって、健康に良い面と健康を害する面と両方あり、注意が必要になります。

★健康に良い面
タンニン
紅茶に渋みがあるのは、タンニンによるものです。
強い抗酸化作用により、細胞の酸化を防ぎ、若々しい肌を保ちます。
新陳代謝を促進する働きや、高い血圧を下げたり生活習慣病予防にもよいとされています。
消毒、殺菌に加えて、ウィルスの活動を抑える効果があるため、紅茶でうがいすれば、風邪予防になります。インフルエンザにも効果があります。うがいは出がらしで十分です。

カフェイン
利尿作用と脂肪の燃焼を促進、美肌やダイエット効果があります。
血液循環の促進や疲労回復にも良く、利尿作用もあります。

カリウム
利尿作用があり、体内の毒素や老廃物の排出を促します。また、便秘の解消にも効果があります。

フッ素
紅茶にフッ素は微量ですが含まれており、歯のエナメル質の強化に役立ちます

★健康を害する面
タンニン
タンニンは鉄分の吸収を妨げます。
このため、食事の時に紅茶を飲むのは控えましょう。
フッ素
フッ素は歯のエナメル質の強化によく、人体に必要な栄養素ですが、何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、長期に渡り大量に摂取しすぎると、関節痛、筋力低下、骨粗しょう症、腎障害などを引き起こす可能性があります。

茶葉は土からフッ素を蓄積していきますが、成熟するにつれどんどん多くのフッ素を蓄積します。成熟した茶葉は、多量のフッ素を含みます。
スーパーで販売されている徳用ティーバッグなど、品質が比較的高くない紅茶にはフッ素が多量に含まれることになります。
一方、新芽や若い茶葉は、高品質な紅茶に利用されていて、フッ素が少ない紅茶になります。

紅茶は食事と一緒には取らないようにすることと、徳用ティーバッグばかり大量に(1日2〜3杯くらいであれば、問題ないようです。)飲まないようにすれば、問題ないと思います。